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劇団文化座
「母

 2025年9月14日(日)16:30開演 
​ けんしん郡山文化センター中ホール 

原作:三浦綾子

脚本:杉浦久幸

演出:鵜山仁

出演:佐々木愛、藤原章寛、姫地実加、萩原佳央里 ほか

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あらすじ

「ほれっ! 多喜二! もう一度立って見せねか! みんなのために、もう一度立って見せねか!」1933年2月20日。小説家小林多喜二が特高警察によって虐殺された。拷問跡の残る遺体に、多喜二の母セキは寄り添い、ずっと頬を撫で擦っていた。
貧しさの中、学校へも通えず、13歳で結婚。秋田から小樽へ移住し、懸命に働き六人の子を育てたセキ。そんな母の姿を見ながら、小林多喜二は小説を書いた。貧しく虐げられた人たちのことを思い、書き続けた。
晩年、セキは息子多喜二を語る機会を得る。母さんを人力車に乗せて、この(小樽の)通りを走らせてやりたいと願った、多喜二青年の夢と愛の軌跡――。無学の母は、問われるままに語り始める……。

解説

「蟹工船」などで知られるプロレタリア作家であり、特高警察による拷問により1933年に虐殺された小林多喜二。その母セキの生涯を描いた三浦綾子の小説を舞台化。原作小説の文体は温もりのある秋田弁も相俟って、貧困のなかセキの一途に息子を思う「無償の愛」が読む者の心を打ちます。

舞台では自ら深く傷つきながらも家族を、そして他人を思いやり、思想やイデオロギーを超えて息子に寄り添う母セキ(佐々木愛)の姿が描かれます。もともと小林家は愛情溢れる明るい家庭で、秋田弁を操り底抜けに明るいセキを演じることで、より深い悲しみが表出されるでしょう。人が人を思いやり共生していく、という小林多喜二が願った理想を、母の愛情という視点を通して作品を仕上げます。
そして何よりも、佐々木愛のあの笑顔と高笑いが、観る者に元気と生きる勇気を与えることでしょう。

キャスト

佐々木愛、藤原章寛、姫地実加、萩原佳央里、
市川千紘、深沢 樹、神﨑七重、小佐井修平

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