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劇団青年座
「横濱短編ホテル」

2月13日(日)18:30開演

けんしん郡山文化センター中ホール

作・マキノノゾミ
演出・宮田慶子
出演・野々村のん、石母田史朗、
津田真澄、横堀悦夫、加門良 ほか

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第220回例会

出会い、別れ、憧れ、嫉妬、友情… 時代の流れの中でそれぞれの運命がもつれ合う、人生を紡ぐ7つの物語

《ものがたり》

 舞台は横浜の老舗ホテル
 奥山ハルコと柳井フミヨ、二人は同じ高校の演劇部員。憧れの映画監督に会いたいという思いから二人の物語は始まる。偶然の出会いと避けられない別れ。二人の道は時に離れ、時に近づき、交差しながら人生の時を刻んでいく

ヤクザに追われて 1970年の初冬 客室
「かくまってください。怖い男に追われているんです」
人間観察 1975年の夏 喫茶室
「じっくり観察して、その人のことを推理してごらん」
脅迫 1980年の初秋 客室
「コーチ、自分は知っとるんです」
初恋の人 1985年の初夏 ラウンジ
「そりゃ初恋の人だもん」
離婚記念日  1990年の冬 客室
「ボクらの結婚記念日でもあるし」
「同時に離婚記念日よね?」
プロポーズ 1995年の夏 ラウンジ
「ちょっと本当にプロポーズしてみてよ」
ネックレス 初夏 客室
「言っとくけど、仲良くなんかないわよ、あたしたち」

 

劇作家として未知の分野に挑戦した野心作

 マキノノゾミ(作)と宮田慶子(演出)のコンビで上演した『MOTHER』(1996年例会)、『フユヒコ』、『赤シャツ』(2012年例会)、これらの三作品は、いずれも高い評価を受け、マキノノゾミ「文人三部作」と呼ばれるようになりました。その実績と信頼の上で12年ぶりに依頼した作品が『横浜短篇ホテル』です。

 7つの独立した短編ドラマをオムニバス形式でつないでいく仕掛けは、マキノ氏が畏敬の念を抱くニール・サイモン作品へのオマージュであり、劇作家として未知の分野に挑戦した野心作です。青年座もそれに応えるべく、宮田慶子演出のもと青年座らしいアンサンブル演劇を創り上げることができたと自負しています。これまでに全国7ブロックを巡演し、各地の会員さんの反応に手応え感じその評を聞き、大きな自信にもなっています。

 新作上演は、劇作家と劇団の信頼関係の上に成り立つ共同作業。劇作家には、書きたいことを書いて、創作欲求を満たし、自らを高める場所が必要です。

 新作上演を創立の理念とする青年座は、その場所(劇団)であり続けることこそが日本演劇界においての役割であることと自覚しています。そして、劇団の創造理念を理解してくれ、劇団と呼吸を合わせてともに歩いていく仲間が演劇鑑賞会だと思っています。

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